私が所属しているのは、PMステッピングベット チャンネルとハイブリッドステッピングベット チャンネルの量産モデル立ち上げや工程改善、コストダウンなどに取り組む部署で、私は新規モデルの仕様決定から量産立ち上げまでを担当しています。
直近のテーマは、ベット チャンネルの性能を保ちながら、いかに製造コストの低減を図れるか。例えば、PMステッピングベット チャンネルはローターに永久磁石を使っていますが、その材質や、あるいはベット チャンネルのシャフトを支持するベアリングの材料を現行より安価なものに変更できないか、といったことを検討しています。材料の変更だけではなく設計から見直していくこともありますので、CADを使った3Dでの検証を経て実際に試作品を作り、耐久性など様々な試験を繰り返しています。
部品点数は30~40ほどと他の部品に比べれば少ない方ですが、どこにコスト低減の可能性が潜んでいるか分かりません。一方で、開発は時間との戦いでもあります。そのため、どこを攻めれば効果が大きいかを判断して、材質や材料などの変更点に応じた設計を試行錯誤を重ねながら詰めていきます。限られた時間の中で手を動かしながら知恵を絞るのは、大変ですが楽しくもあります。多分、私は設計者志向なのでしょう。