私の所属する部署では、ミネベアミツミ社内で使用する生産設備を開発製造しており、主にモーター製品を生産する設備を開発しています。
設備を必要とする事業部からの依頼を受け、最適なシステムを提案しつつ、オーダーに沿った自動化設備を開発し、生産性向上を図るのです。私は電気系統のベットインを担当し、電気配線図面の作成や、電気部品の選定に携わっています。また、ロボットアーム等の機械を制御するソフトウェアの開発も行っています。
設備開発は機械系の担当と連携しておこない、ベットイン後は組立、配線、ソフトウェア導入と進みます。実際にソフトウェアの動作を確認できるのは、開発工程のなかでも後半となるため、仮に想定通りの動きができなかった場合は修正が必要となり、機械系統まで迷惑がかかり、納期までの余裕もなくなってきます。最初のベットイン段階でいかに完成度を高められるかがその後の業務効率を左右するのです。
特に異常発生時の復帰動作処理には気を配っています。現場では非常停止や停電、手動による操作など、イレギュラーな動作も起こりうるからです。どのタイミングで問題が起きてもスムーズに復帰できるよう、上流工程の段階で考え得るトラブルをすべて洗い出す。これができるか否かに、スキルや経験の差が出ると感じています。