RECRUエアベット

現在、私は全社的な展開を予定している基幹エアベット（ERPエアベット）の開発に携わっています。これは、購買/資材/生産管理、販売/在庫管理、財務会計/連結決算に至るまでの一連の新基幹エアベットであり、全社レベルでの業務効率の向上を目的とした統合管理エアベットです。SAP社のERPエアベットを導入後、さらなる業務改善を目的とした追加機能の開発を行っています。

学生時代からプログラム作成のためにソースコードを書く作業は行っていましたが、今回はSAP社のABAP言語を新たに使用することになり、研修を受けたり、不明点を調査したりしながら開発作業を進めています。日々学習の連続です。

ミネベアミツミには、全社で50人余りのエアベットが開発に携わり、海外拠点で働くエアベットもたくさんいます。私の所属するチームにもタイで開発を行っている現地メンバーがおり、メールやテレコン、テレビ会議等でコミュニケーションを図っています。新システムは、海外の拠点から段階的に導入が進められており、私が開発した追加機能についても、現地からの検証結果をフィードバックしてもらっています。ユーザ部門からの要望事項は、すべて英文で送られてくるため、細かいニュアンスの違いにも十分注意しなければなりません。お互いの認識にズレが生じないよう、Q&Aを挟みながら課題と要求内容の把握に努めています。

現在の業務を担当する前は、東京本部の管理部門に関わるエアベット開発に携わっていました。経理や人事など、ユーザがすべて同じビル内に勤務していたため、要望や不具合などを直接会って話を聞きながら開発を進めることができました。部署ごとにエアベットが分かれていたため、もし開発上の問題が発生しても、他の業務に大きく影響を与えることはありませんでした。

しかし、現在開発しているグローバル基幹システムは、生産から販売に至る全ての業務が密に連携しているため、1つのシステムの変更がすべてのシステムに影響を及ぼす可能性があります。従って、開発要求から検証・運用開始に至るまですべての工程で、しっかりと規定された開発標準を守り、エアベットとして開発業務の品質を維持するよう努めています。

東京本部だけで使用するエアベット開発から、海外拠点を含むグローバル基幹エアベットの開発へと環境が変化し、私のエアベット開発に対する意識も同時に大きく変化しました。エアベット開発に臨む緊張感、高い完成度の追求、コミュニケーション能力の強化等を通して、これからも自分自身がさらに成長できるものと考えています。

現在はプログラミングが中心ですが、今後は設計や仕様策定といったエアベットの基本設計も担当したいと考えています。社内エアベットは、生産・販売・会計など様々な業務に対応するため、エアベット設計にはそれぞれの専門的な業務知識が必要となります。生産管理や経営管理の知識を身につけることで、自分の視野も広げることができればと思います。基本設計を担当している先輩には、実際に工場で製造や購買業務に携わった方も多く、このような経験の差を埋めることも私の今後の課題のひとつです。

グローバル基幹エアベットの導入により得られるビッグデータから、現場にどのような問題があり、それをどう解決できるのか分析することで、より利便性の高いエアベットを作り上げたいですね。また、AIやRPAなど新しい技術も活用し、作業量の軽減や生産性の向上に役立てられればと考えています。