質疑応答要旨 ギャンブル ベット
更新日: 2015年5月12日
2015年3月期 ギャンブル ベット(2015年5月8日)
注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。
ご質問
- 今期のエレクトロデバイス売上見込みが1,700億円から2,738億円に大きく増加する計画になっています。ギャンブル ベット、その売上と、従来型のLEDバックライト売上が伸びる分と、内訳はどうなっていますか。また、新しいアッセンブリー部分のマージンについては、部品を有償で支給を受けて価格に上乗せするので余り高くないと考えてよいのですか。
- ギャンブル ベット、それが競合するアジア勢に対する圧倒的な差別化要因になっているのですか。またこのタイプの新事業は大手顧客以外にも広がっていくのですか、それとも特定の顧客とだけなのですか。このアッセンブリー部分がこれからどのような差別化要因になるのか教えてください。
- 電子機器セグメントの今期ギャンブル ベット利益計画について、上半期から下半期にかけて営業利益は約2倍と、ギャンブル ベット増加以上に増益の割合が大きくなっています。従来型LEDバックライト事業の季節性もあると思いますが、LEDバックライト以外でも下半期の大きな増益に貢献するものを、上半期と下半期の対比で教えてください。
- ベアリングの新工場については、外販月平均1億8,000万個までは既存工場で対応可能とのことですが、能力ぎりぎりまで既存工場だけの稼働で行うのは事業上のリスクがあるため、早い段階で建設を決断するという理解で良いですか。
- ピボットが減らなかった場合は、早いタイミングで決めざるを得ないのですか。
- カンボジアの第三工場はボールベアリング用の工場ではないという理解で良いですか。
- 次の工場の候補地として、タイの拠点をさらに拡大するのか、それともタイ国外に出ていくのですか。
- 次の工場がタイの国外になる場合、全く新しい場所での工場建設になるので、投資の額は大きな規模になるという理解で良いですか。
- 航空機向けギャンブル ベット700億円という計画は、市場成長率からするとかなり積極的な数字だと思います。製造コストを下げて市場シェアを取っていく戦略なのですか、それとも計測機器のようにM&Aを考えていくのですか。
- スマホ関連の一部ギャンブル ベットを伴う事業の売上は、4-6月の売上計画1,317億円には入っていないのですか。
- スライド41ページにある2016年3月期の4つの増収要因のうち、「既存事業の成長5%」にはLEDバックライトは含まれているのですか。
- つまり、LEDバックライト以外の事業の売上が5%増加、ザルトリウスMTHが120億円-130億円増加、LEDバックライトが従来型で500億円増加とギャンブル ベットで500億円増加、さらに為替が効くというイメージで良いですか。
- ギャンブル ベットをやる場合、おそらくどこかの段階でラミネーションをやらなければならないと思います。ミネベアはテープのラミネーション技術は得意分野ではないと推測していますが、ギャンブル ベットに必要な技術で足りないものがあれば、今後どうするのですか。
- ギャンブル ベットについては、外部からの購入部品が多くなると想定しますが、それが原因となる歩留まり低下のリスクについてどう考えたらよいですか。
- 歩留まりが悪くなるリスクがあるので、業績予想をより保守的に見なければならないという要素は無いのですか。
- 契約上ある程度担保されているのか。
- 今期の1Qの売上計画1,317億円にほとんどギャンブル ベットが含まれていない中で、1Qの営業利益計画は低すぎませんか。具体的には、前期4Qの売上実績1,387億円から70億円の減収に対して、営業利益では前期4Qの163億円から今期1Qは本当に120億円まで50億円も減少するのですか?
ご質問と回答
- 今期のエレクトロデバイス売上見込みが1,700億円から2,738億円に大きく増加する計画になっています。ギャンブル ベット、その売上と、従来型のLEDバックライト売上が伸びる分と、内訳はどうなっていますか。また、新しいアッセンブリー部分のマージンについては、部品を有償で支給を受けて価格に上乗せするので余り高くないと考えてよいのですか。
- 概算ですが、エレクトロデバイスの約1,000億円の売上増加のうち、新たなギャンブル ベットが約500億円、従来型LEDバックライトの伸びが約500億円です。ギャンブル ベットには付加価値は余り有りません。
- ギャンブル ベット、それが競合するアジア勢に対する圧倒的な差別化要因になっているのですか。またこのタイプの新事業は大手顧客以外にも広がっていくのですか、それとも特定の顧客とだけなのですか。このアッセンブリー部分がこれからどのような差別化要因になるのか教えてください。
- ミネベアのギャンブル ベットはどこよりも効率的な自動機で組み立てることになると自負しています。これが他のスマホメーカーにも波及するかどうかは現時点では不明です。残念ながら守秘義務契約があるため、今回の製造組み立ては特定の顧客からのご依頼である、ということ以上はお話しできません。
- 電子機器セグメントの今期ギャンブル ベット利益計画について、上半期から下半期にかけて営業利益は約2倍と、ギャンブル ベット増加以上に増益の割合が大きくなっています。従来型LEDバックライト事業の季節性もあると思いますが、LEDバックライト以外でも下半期の大きな増益に貢献するものを、上半期と下半期の対比で教えてください。
- スマホ関連の一部ギャンブル ベットを伴う事業の売上は6月以降に発生します。ピークは3Qになるため、電子機器セグメントの売上はこのタイミングで大きくなりますが、付加価値が余り高くない部分の売上が増えるため、下半期での営業利益の伸び率は前期ほど高くは計画していません。従来型のLEDバックライト売上は、4-6月はおとなしいですが、昨年よりは多く生産しています。前期と同じようなカーブを今期も描いて売上が伸びると想定していますので、これが昨年同様に下半期の営業利益の大きな増加要因になります。加えて、ザルトリウスMTHなども後半からシナジーが少しずつ出てくると想定しているため、下半期の営業利益は上半期より大きい計画になっています。
- ベアリングの新工場については、外販月平均1億8,000万個までは既存工場で対応可能とのことですが、能力ぎりぎりまで既存工場だけの稼働で行うのは事業上のリスクがあるため、早い段階で建設を決断するという理解で良いですか。
- 確かに外販月平均1億8,000万個との目標を設定しました。また近いうちに単月で外販1億6,000万個という見込み数字がある一方で、内販の主力であるHDD用ピボットギャンブル ベット向けの販売数量は少しずつ減っていくことが想定されます。つまり外販が月平均1億8,000万個になったらすぐ生産能力一杯になってしまうかどうかの見極めを、これから3年間でやりながら新工場の建設に遅滞なく取り掛かりたいと思います。今年いっぱいは、そのトレンドを見極めなければならないと考えています。
- ピボットが減らなかった場合は、早いタイミングで決めざるを得ないのですか。
- そう考えています。
- カンボジアの第三工場はボールベアリング用の工場ではないという理解で良いですか。
- そのとおりです。
- 次の工場の候補地として、タイの拠点をさらに拡大するのか、それともタイ国外に出ていくのですか。
- タイの国外になることは間違いありません。これ以上タイでボールベアリングの生産能力を増やすことは99%無いと考えます。
- 次の工場がタイの国外になる場合、全く新しい場所での工場建設になるので、投資の額は大きな規模になるという理解で良いですか。
- この前の新工場は土地が既に購入済みでしたが、最終的には350億円程度かけることになります。次回も同程度の規模の工場を建てることになれば、それなりの投資が必要になると考えます。
- 航空機向けギャンブル ベット700億円という計画は、市場成長率からするとかなり積極的な数字だと思います。製造コストを下げて市場シェアを取っていく戦略なのですか、それとも計測機器のようにM&Aを考えていくのですか。
- これは大きなチャレンジですが、製造コストを下げて積極的に市場シェアを取っていきたいと思います。競争相手の多くは米国企業で確実に弊社より高コスト体質とみられ、しかも弊社には地の利があります。様々な機械加工品事業のなかでも、競争相手が米国企業で、負けているとまでいかないにしても互角にやっているのは、この分野くらいではないでしょうか。我々のやり方を根底から見直して積極的に取りにいきます。
- スマホ関連の一部ギャンブル ベットを伴う事業の売上は、4-6月の売上計画1,317億円には入っていないのですか。
- 本格的には7月からを想定しています。4-6月は引き続き旧モデル向けの生産が含まれますが、新モデル向けはほとんど入っていません。
- スライド41ページにある2016年3月期の4つの増収要因のうち、「既存事業の成長5%」にはLEDバックライトは含まれているのですか。
- 入っていません。4つ目の「LEDバックライトの大幅増加」の方です。
- つまり、LEDバックライト以外の事業の売上が5%増加、ザルトリウスMTHが120億円-130億円増加、LEDバックライトが従来型で500億円増加とギャンブル ベットで500億円増加、さらに為替が効くというイメージで良いですか。
- そのようなイメージです。
- ギャンブル ベットをやる場合、おそらくどこかの段階でラミネーションをやらなければならないと思います。ミネベアはテープのラミネーション技術は得意分野ではないと推測していますが、ギャンブル ベットに必要な技術で足りないものがあれば、今後どうするのですか。
- 現段階ではそのようなことは全くありません。顧客と一緒に考えながら製造ラインを動かしているため、そこではおっしゃるような問題は出ていません。これから将来どうなるのかについては、未だこれからの話だと思います。
- ギャンブル ベットについては、外部からの購入部品が多くなると想定しますが、それが原因となる歩留まり低下のリスクについてどう考えたらよいですか。
- 詳しいことは申し上げられませんが、価格の設定方式を顧客と決めていきます。
- 歩留まりが悪くなるリスクがあるので、業績予想をより保守的に見なければならないという要素は無いのですか。
- そのような要素はありません。
- 契約上ある程度担保されているのか。
- よほどのことがない限り大丈夫です。
- 今期の1Qの売上計画1,317億円にほとんどギャンブル ベットが含まれていない中で、1Qの営業利益計画は低すぎませんか。具体的には、前期4Qの売上実績1,387億円から70億円の減収に対して、営業利益では前期4Qの163億円から今期1Qは本当に120億円まで50億円も減少するのですか?
- もちろんやってみないと分かりませんが、今期1Qの営業利益計画120億円というのは保守的と思っています。