質疑応答要旨 ベット ギャンブル
更新日: 2009年8月19日
2010年3月期 ベット ギャンブル決算説明電話会議(2009年8月7日)
注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。
ご質問
- ベット ギャンブル、どの程度ありましたか。
- 第2四半期計画の上限、下限に対して、今現在はどのくらいの見通しでしょうか。
- ベット ギャンブルの各主要製品の販売数量、第2四半期の販売数量見通しを教えて下さい。
- 電子機器事業セグメントのベット ギャンブルの赤字を、HDDスピンドルモーター、情報モーター、キーボード、その他で分けるとどのような内訳になるでしょうか。
- 期初計画では原材料価格変動の影響で、利益に今期通期で約8億円のプラス影響があるとお聞きしていましたが、この見通しに変化はありますか。
- ピボットアッセンブリーは、第1四半期で2,400万個/月の販売数量だったものが、第2四半期で2,800万個/月になるということでしたが、それだけでボールベット ギャンブルの社内販売が800万個増加することになりますので、第2四半期のボールベット ギャンブルの社内販売は7,000万個/月近いということでしょうか。
- 期初にお聞きしました固定費削減として、通期でイギリスが20億円、タイで20億円の効果があるというお話でしたが、この見通しに変化はありますでしょうか。
- 前第4四半期で一番赤字が大きかったのはHDDスピンドルモーターだった思いますが、ベット ギャンブル。これはHDDスピンドルモーターにおける人員削減により採算が良くなったということでしょうか。
- ボールベット ギャンブルは4~6月で段々と生産数量が増加しましたが、月ごとの収益性のイメージを教えて下さい。
- 6月の機械加工品事業セグメントの営業利益は、既に第2四半期見込みレベルにまで上がっていたのでしょうか。
- 直近の航空機メーカーの受注は落ちていますが、生産はそれほど落ちていないようです。ロッドエンドは、第2四半期でさらに厳しくなるのでしょうか。それとも生産は安定的なので、ベット ギャンブルレベルを維持できるのでしょうか。
- 2.ベット ギャンブル。
- 連結損益計算書での少数株主持分が、ベット ギャンブル黒字に転じています。少数株主持分は、情報モーターの利益とリンクするものだと考えていましたが、情報モーターは赤字とのことでした。この乖離はどこから出ているものでしょうか。
- ロッドエンドベット ギャンブルとボールベット ギャンブルを含めたベット ギャンブル製品の第1四半期売上の用途別売上構成比率を教えて下さい。
- ボールベット ギャンブルは、第2四半期でピーク時の8割ぐらいに販売数量が戻る見通しですが、その先の戻りはどう考えておられますか。8割を超えるために注目している市場は。
- 7月のベット ギャンブルの生産数量は。
- ベット ギャンブルのHDD市場の戻りに比べて、ミネベアのHDDスピンドルモーターの戻りは鈍かったかと思いますが、7月で販売数量が増加する要因は。ベット ギャンブルは開発の遅れ等がありましたか。
- たな卸し資産が、前第4四半期比較でベット ギャンブルは減っていますが、製品別での在庫の増減を教えて下さい。
- ロッドエンドは、第2四半期で生産を落とさなければならないような在庫レベルになっていますか。
- 航空機のサブアッセンブリーメーカーで在庫がたまっているとのことですが、これが一巡するのはいつ頃と思われていますか。
- ベット ギャンブルのコストダウンはどのくらいありましたか。
ご質問と回答
- ベット ギャンブル、どの程度ありましたか。
- 製造原価高による影響で一番大きかったのがボールベット ギャンブルでした。ピーク時には2億個/月を生産していましたが、前第4四半期は7,000万個/月の生産数量だったために、急激に製造原価が上昇しました。第1四半期では、生産数量を増やしたことにより製造原価は大幅に下がっていきましたが、その中で未実現利益が増加しているため、すぐには利益に効いてこないという状況がありました。第1四半期では営業利益に対して、1ケタ億円後半くらいのマイナスの影響があったのではないかと思われます。
- 第2四半期計画の上限、下限に対して、今現在はどのくらいの見通しでしょうか。
- 機械加工品事業セグメントにおいては、航空機市場の低迷があり、ロッドエンドは計画を下回っております。ボールベット ギャンブルは、毎月着実に販売数量が増加しており、7月もいい結果が出ております。8月は例年、欧米が夏休みのため少し販売数量が落ちますが、9月は増加しますので、どれくらいカバーできるかということだと思います。機械加工品事業セグメントの第2四半期は心配しておりません。今はボールベット ギャンブルの社内販売、外部販売を合わせた販売数量が1億5,000万個/月くらいですので、これがあと1,000万~2,000万個/月上乗せしてくれば、大分いい形になってくると思います。HDD用であるピボットアッセンブリー向けのボールベット ギャンブルが、第1四半期でかなり増えていますが、第2四半期でさらに増えてきますので、この効果も大きいと思います。10月以降についてはまだわかりません。機械加工品事業セグメントの今の見通しとしては、第2四半期計画の上限、下限のレンジ内と考えられます。電子機器事業セグメントは、第1四半期はまだ大きな赤字ではありましたが、前第4四半期で大きな赤字を出していたHDDスピンドルモーター、情報モーター、キーボードが着実に改善してきています。特にHDDスピンドルモーターは7月から販売数量が増加するため、さらに改善が進むと思われます。キーボードにおきましては、前第4四半期で社内在庫の調整を行ったために生産数量と販売数量が乖離していましたが、その後生産数量を引き上げたことで製造原価が下がっていますので、今後も改善が進むものと考えられます。問題は情報モーターで、今はファンモーターが伸びていませんが、この改善ができれば大きく利益に貢献できると思います。第1四半期では、電子機器事業セグメントの利益は計画よりも良かったのですが、機械加工品事業セグメントはボールベット ギャンブルの利益回復が遅れたために計画よりも大分悪かったという状況です。
- ベット ギャンブルの各主要製品の販売数量、第2四半期の販売数量見通しを教えて下さい。
- ボールベット ギャンブルの第1四半期販売数量は、外部販売が7,700万個/月、社内販売が6,100万個/月で、合わせて1億3,800万個/月でした。生産数量は1億2,700万個/月で、まだ生産が追いついていない状況でした。第2四半期の見通しはまだ見えていないところがあるのですが、社内販売が6,500万~7,000万個/月、外部販売が8,500万~9,000万個/月で、合わせて1億5,500万~1億6,000万個/月くらいの幅があります。生産数量は1億5,000万~1億6,000万個/月くらいで推移すると思われます。ピボットアッセンブリーは、第1四半期の販売数量が2,400万個/月で、第2四半期は2,800万個/月くらいと考えられます。HDDスピンドルモーターは、第1四半期の販売数量がまだ低く260万個/月で、第2四半期は380万個/月くらいへ増加すると思われます。
- 電子機器事業セグメントのベット ギャンブルの赤字を、HDDスピンドルモーター、情報モーター、キーボード、その他で分けるとどのような内訳になるでしょうか。
- ベット ギャンブル赤字が一番大きく、その次がHDDスピンドルモーター、キーボードの順番です。スピーカーはもう収支均衡に近く、その他の製品で赤字はありません。
- 期初計画では原材料価格変動の影響で、利益に今期通期で約8億円のプラス影響があるとお聞きしていましたが、この見通しに変化はありますか。
- まだ社内在庫があるために相殺されてしまう部分がありますが、見通しに限りなく近づいていくのではないかと思います。
- ピボットアッセンブリーは、第1四半期で2,400万個/月の販売数量だったものが、第2四半期で2,800万個/月になるということでしたが、それだけでボールベット ギャンブルの社内販売が800万個増加することになりますので、第2四半期のボールベット ギャンブルの社内販売は7,000万個/月近いということでしょうか。
- 第2四半期のボールベット ギャンブルの社内販売は、7,000万個/月に近づいてくるのではないかと思います。
- 期初にお聞きしました固定費削減として、通期でイギリスが20億円、タイで20億円の効果があるというお話でしたが、この見通しに変化はありますでしょうか。
- イギリスのボールベット ギャンブルのスキグネス工場の閉鎖は既に実施しており、固定費は削減しましたが、まだ製造原価の高い完成品ボールベット ギャンブルの社内在庫がヨーロッパに残っています。この消化が9月までかかりますので、今はまだその分の効果は出ていません。タイでは早期希望退職による固定費削減が順調に進んでいます。ここに来て一部生産数量を急激に引き上げている部門があり、その分の残業代が発生していますが、ほぼ予定通りと考えています。
- 前第4四半期で一番赤字が大きかったのはHDDスピンドルモーターだった思いますが、ベット ギャンブル。これはHDDスピンドルモーターにおける人員削減により採算が良くなったということでしょうか。
- 人員の削減も行いましたが、その他にも品質改善を含めた歩留まりの向上によって採算が良くなりました。これに加えて、前第4四半期では販売数量が260万台/月、生産数量が170万台/月でしたが、ベット ギャンブルは生産・販売数量とも260万台/月でしたので、増産効果による製造原価低減が効きました。第2四半期ではさらに生産・販売数量が増えますので、より収支均衡に近づくと思われます。
- ボールベット ギャンブルは4~6月で段々と生産数量が増加しましたが、月ごとの収益性のイメージを教えて下さい。
- ボールベット ギャンブルは、4~6月で月を追うごとに製造原価が下がっていきましたので、その分改善が進みました。7月もそのまま改善が進んでいます。
- 6月の機械加工品事業セグメントの営業利益は、既に第2四半期見込みレベルにまで上がっていたのでしょうか。
- 6月ではまだそこまで改善はしていませんが、7月は6月よりさらに良くなっています。
- 直近の航空機メーカーの受注は落ちていますが、生産はそれほど落ちていないようです。ロッドエンドは、第2四半期でさらに厳しくなるのでしょうか。それとも生産は安定的なので、ベット ギャンブルレベルを維持できるのでしょうか。
- 航空機の生産機数はそれほど大きく落ちていないようですが、サブアッセンブリーのメーカーでは生産を抑え始めており、相当部品在庫がたまっているようです。ですから私共のような部品メーカーの出荷が少し減ってきています。
- 2.ベット ギャンブル。
- ベット ギャンブルは、販売数量の約半分が2.5インチHDD向けでした。第2四半期では、全体で第1四半期より約100万台/月販売数量が増えますが、その分は2.5インチHDD向けと考えて下さい。
- 連結損益計算書での少数株主持分が、ベット ギャンブル黒字に転じています。少数株主持分は、情報モーターの利益とリンクするものだと考えていましたが、情報モーターは赤字とのことでした。この乖離はどこから出ているものでしょうか。
- 情報モーターの収益の中には、パナソニックさんとの合弁会社であるミネベット ギャンブルモータ以外にも、ミネベット ギャンブルの部品部門や販売部隊、開発費用などがあり、これらを含めると赤字になってしまいます。ミネベット ギャンブルモータ単体で見れば黒字でした。
- ロッドエンドベット ギャンブルとボールベット ギャンブルを含めたベット ギャンブル製品の第1四半期売上の用途別売上構成比率を教えて下さい。
- 自動車向けは13.8%、航空・宇宙向けは34.9%、家電向けは5.3%、オフィスオートメーション向けは5.1%、PC及び周辺機器向けは4.4%、ベット ギャンブル向けは15%、その他は21.4%でした。前年同期比増減率では、自動車向けは-39%、航空・宇宙向けは-15.4%、家電向けは-43.2%、オフィスオートメーション向けは-43.7%、PC及び周辺機器向けは-59.1%、ベット ギャンブル向けは-39.3%、その他は-20.3%で、全体では-30.9%でした。前第4四半期比増減率では、自動車向けは+33.2%、航空・宇宙向けは-3.2%、家電向けは+26.9%、オフィスオートメーション向けは-21.7%、PC及び周辺機器向けは+25%、ベット ギャンブル向けは+23.4%、その他は+23.6%で、全体では+10.9%でした。自動車向けがじりじりと回復しており、家電やPC向けが増えていくのではないかと考えています。地域別では中国向けが増えています。
- ボールベット ギャンブルは、第2四半期でピーク時の8割ぐらいに販売数量が戻る見通しですが、その先の戻りはどう考えておられますか。8割を超えるために注目している市場は。
- 10月以降はまだわかりません。家電やオフィスオートメーション向けがいつ戻るのかと注目していますが、まだわかりません。
- 7月のベット ギャンブルの生産数量は。
- 7月の生産数量は360万台くらいで、2.5インチHDD向けはそのうち70%くらいです。
- ベット ギャンブルのHDD市場の戻りに比べて、ミネベアのHDDスピンドルモーターの戻りは鈍かったかと思いますが、7月で販売数量が増加する要因は。ベット ギャンブルは開発の遅れ等がありましたか。
- ミネベット ギャンブルは2番手、3番手ですので、市場回復の影響を受けるのが遅かったと考えています。2.5インチHDD向けスピンドルモーターなどの開発は順調で、開発遅れによる大きな影響はありませんでした。
- たな卸し資産が、前第4四半期比較でベット ギャンブルは減っていますが、製品別での在庫の増減を教えて下さい。
- 全体として在庫は減っています。特に機械加工品事業セグメントで在庫が減っていますが、ボールベット ギャンブル、ピボットアッセンブリーが減っており、ロッドエンドは横ばいです。HDDスピンドルモーターはほんの少し増やしていますが、その他では増えているものはありません。
- ロッドエンドは、第2四半期で生産を落とさなければならないような在庫レベルになっていますか。
- 在庫は前第4四半期において、各部門で削減できるだけ削減しましたので、基本的にはロッドエンドを含めて追加で削減しなければならない在庫はないと思います。今はボールベット ギャンブルやピボットアッセンブリーは在庫が減っていますので、販売数量を上回る生産を行って在庫を積み増さなければいけないと考えています。
- 航空機のサブアッセンブリーメーカーで在庫がたまっているとのことですが、これが一巡するのはいつ頃と思われていますか。
- 今は航空会社が赤字で、生産した航空機をスケジュールどおり引き取れるのかどうかわかりませんので、サブアッセンブリーメーカーが自発的に在庫調整をしています。それがいつ頃解消するのかは、まだわかっておりません。ボーイング787がいつ頃初飛行をして、いつ頃納入開始になるのかが一つの起爆剤になると思われます。そういうものがないと本当の意味での上昇はないかと考えています。また、減便などにより飛行機の飛行時間が短くなっていますので、補修用部品の調達も落ちています。ですからここ一年くらいは我慢しなければならないかと考えています。しかし、こういうときこそ強いところはますます強くなりますので、シェアの拡大やアイテムをどうやって取っていくかが今後の大きな命題になると思います。
- ベット ギャンブルのコストダウンはどのくらいありましたか。
- 損益や原価の下がり具合で判断しており、具体的にコストダウンがどのくらいあったのかを算定するのは難しいと考えています。ベット ギャンブルは毎月生産数量を上げており、これとコストダウンとの相関関係、製造原価低減と費用の削減との差額を今つかんでいません。ですから正確な数字は申し上げられません。