質疑応答要旨 エアベット

更新日: 2010年2月10日

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2010年3月期 第3四半期決算説明電話会議(2010年2月2日)

注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。

ご質問

ご質問と回答

エアベット第3四半期での販売数量は、外部販売が1億600万個/月、社内販売が7,400万個で合わせて1億8,000万個/月でした。第4四半期は外部販売を1億700万個/月、社内販売を7,000万個/月、合わせて1億7,700万個/月で見込んでおります。ただ1月の販売数量はこの見込みを上回っています。2月の中華圏での旧正月の影響はまだわかりませんが、それでも先程の見込みを相当上回ってくるのではないかと思われます。ピボットアッセンブリーの販売数量は、第3四半期は3,000万個/月弱でした。第4四半期も同じレベルの販売数量を見込んでいます。
エアベット生産につきましては、1月にタイで正月休みの影響があり、稼働日数が少なくなりました。2月は中国やシンガポールで旧正月休みにより稼働日数が少なくなります。しかし、3月には2億個/月を越える生産レベルまで回復できる見込みです。来期の計画はまだ固まっていませんのではっきりとはわかりませんが、来期の第1四半期では販売も相当増えてくると思われますので、もう一段上の2億~2億2,000万個/月くらいの生産になるのではないかと考えております。生産設備能力としては今、2億3,000万~2億4,000万個/月くらいあると思っています。閉鎖したイギリス工場の生産設備を中国に移管しましたので、これがイギリス工場での1交替の生産体制から3交替の生産体制に変わるだけで約2,000万個/月の増加になります。生産人員の手当てさえできれば、2億4,000万個/月の生産能力にすることができると考えています。ピボットアッセンブリーの生産につきましては、この第4四半期では3,000万個/月になるかと思いますが、来期第1四半期では3,000万~3,500万個/月になるかと思われます。増産のための生産機械が納入されるのが3月末以降になりますので、これに合わせて生産が上がってくると考えています。
この第3四半期でもまだ未実現利益が多く発生しており、それだけコストが下がっているという状況ですので、第4四半期はさらに改善できるのではないかと思っています。
未実現利益は、第1四半期では2ケタ億円、第2四半期では1ケタ億円の上の方、第3四半期では1ケタ億円の上に近い方くらい発生しています。まだまだ製造原価が下がっています。
電子機器セグメント全体で第3四半期にやっと黒字になりました。内訳で見ると、情報モーターも第3四半期で黒字になり、第4四半期ではさらに改善すると考えています。計測機器は売上が大きく減ったため、利益もだいぶ減りました。LEDバックライトは売上が増えて、利益が増加しました。今後はHDDスピンドルモーターの改善度合いで決まると思っており、欲を言えば第3四半期でもう少し赤字が減っても良かったのではないかと思っています。キーボードは改善が遅れているわけではなく、赤字もかなり少なくなっております。
機械加工品セグメントの2月の売上がまだ読めていませんが、1月が想定より上目に来ており、第4四半期は想定より上振れする可能性があります。売上が増えてくれば未実現利益は解消していきますが、一方で生産が増えれば製造原価の低下で未実現利益も増えていきます。第4四半期は、第3四半期と同じくらいの未実現利益を見込んでいます。
ボールエアベットは増益基調ですが、航空機向け製品は利益が下がると考えています。
キーボードは本社経費を配賦する前段階であれば11月に黒字化しましたが、本社経費を含めますと赤字が残ってしまっています。12月は販売が減少する月ですが、基本的には改善が進んでいると思っています。
12月は外部販売で1億800万個の販売でしたが、1月は1億900万個で順調に拡大しています。
エアベット用途で、パソコンや家電用途のファンモーター向けの販売が一番増えています。また自動車向けも結構増加しています。オフィスオートメーション向けも10月くらいから拡大しています。
単価は為替の影響がありますが、基本的に値下げしていませんので、現地通貨ベースでは安定的だと思っています。市場シェアも落としていませんが、生産が大幅に増やせず在庫が少ない状況ですので、3月に2億個の生産ができて、その後も順調に拡大できればもう少しシェアも増えていくのではないかと考えています。
HDDスピンドルモーターは第3四半期で380万台/月、第4四半期は490万台/月を見込んでいます。この内2.5インチHDD向けは、第3四半期、第4四半期共に全体の70%くらいになります。HDD市場は需要が拡大しており、第4四半期は販売数量が増加すると考えています。競合状況が変わってくる影響は来期以降に出てくると思われます。1月は400万台くらいの生産でしたが、販売は490万台くらいでした。これは以前に作りだめしていたものがあったためです。ファンモーターは、第3四半期が600万台/月で、第4四半期は500万台/月を見込んでいますが、ゲーム機向けの販売が例年第4四半期は減少するものの、1月の販売が580万台でしたのでもう少し上に行くと思います。ステッピングモーターは、第3四半期が640万台/月で、第4四半期は720万台/月を見込んでいますが、もう少し上の750万台/月くらい行きそうです。オフィスオートメーション向けの需要が堅調だと考えています。
ボーイング社やエアバス社の民間航空機生産数量は落ちていませんが、サプライチェーン上の在庫を消化しており、我々部品メーカーの方になかなか注文が来ていないという状況が続いています。しかしボーイング787も初飛行をしましたし、少しずつ動き出してくるとは思います。本格的な回復は今年の後半くらいにならないと回復の方向に向かっていかないと考えています。
第4四半期で月次収支均衡化という目標をずっと申し上げていますが、なかなか生産の歩留まり改善が今一つ進んでおらず、生産数量が思っていたほど増えていない状況です。ここが改善できれば確実に黒字化できると考えていますが、1~3月のうち何月かと申し上げる段階には来ておりません。
ピボットアッセンブリーやHDDスピンドルモーター向けなどの増産設備をすでに発注しています。来期早々からこういったものが入ってきて、来期は200億円を超える設備投資になるのではないかと考えています。
4月1日からミネエアベットが譲り受ける計画ですが、大きな問題はなく予定通り進んでいます。今は需要が上向いており結構忙しいようですので、4月以降に収益上でプラスに寄与すると考えており、来期は何億円単位の利益が出てくると思います。
第3四半期で1億5,000万円くらいの工場閉鎖損が出ていますが、これはずっと前に閉鎖の手続きをしていたシンガポールの情報モーターの工場で、清算終了により為替差損が出たものです。第4四半期は大きな特損の計画はありません。
第3四半期は特殊要因がありましたが、それを除けば35%前後と考えています。
自動車向けが15.9%、航空機向けが26.6%、家電向けが4.4%、オフィスオートメーション向けが7.1%、パソコン及び周辺機器向けが6.4%、モーター向けが17.1%、その他が22.6%になります。
今後必ず半期で100億円レベルの売上高に回復していくと考えています。
今期は210億円くらいですので、来期は220~230億円くらいになると思います。
2億4,000万個/月の生産能力ということを申し上げましたが、その水準まで生産を引き上げていくに当たっては新規の増産設備投資はほとんどありません。

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