質疑応答要旨 スポーツ ベット

更新日: 2012年5月14日

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2013年3月期 スポーツ ベット(2013年5月9日)

注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。

ご質問

ご質問と回答

一言で言うと、売上ではプラス、損益面ではほぼ中立です。当社は売上高のおよそ2割が円建て日本国内販売、残りの8割が海外の通貨で販売しています。前期の平均為替レートとスポーツ ベット計画為替レートで比較した場合、米ドル、ユーロ、タイバーツ、シンガポールドル、中国元が前期の平均レートからおよそ10%の円安とすると250億円ほどの売上増加となります。
損益面ではスポーツ ベットにより状況が異なります。例えば機械加工品は非常に利益率が高く、原価率が低いため、タイ、中国などの現地通貨が非常に高くなる中でタイ、中国で生産していても基本的には円安はプラスとなります。反対に原価率の高いモータースポーツ ベットは、同じ中国、タイで生産をしても、円安がマイナスに効いています。電子デバイスのLEDバックライトもタイ、中国で生産していますが、主要な原材料に日本製のLED素子が含まれるため、大きな影響はありません。
基本的にはそうですが、ついこの前タイバーツが3.5円にまで強くなった時には、損益面で10億円程度マイナスとなるとの推計でした。
外販は1月は1億26百万個、2月は1億11百万個、3月は1億29百万個で1-3月平均1億22百万個でした。ピボット向けを中心に大幅に減産していた内販は1-3月平均67百万個で推移しました。4月には外販1億32百万個、内販77百万個で合計2億9百万個の販売でした。大きなポイントは生産量で、2月は1億6千万個まで下がりましたが、3月から少し上げ始め、4Q平均は生産数量1億77百万個でした。これを、4-6月平均で2億1千万個まで引き上げる予定です。販売数量は合計2億1千万個から2億15百万個まで改善してくると見込んでいます。
販売:数量で月平均1千万個上回っています。
旧回転機器事業セグメントの営業損益は、内部計画では黒字を見込んでいますが、公表値ベースでは16億円の赤字と想定しています。急激な円安やタイバーツ高の進行もあるためです。LEDバックライトや計測機器を含む旧電子機器セグメントでは36億円の黒字を見込んでいます。
為替変動は体力が弱い事業には厳しい状況です。ドルとアジア通貨の対円での動きをみると、アジア通貨高の影響が大きくなっています。回転機器については、今は構造改革とアジア通貨高のいたちごっこ的なところがあります。元々の目標は、黒字でけん引役のPMモーター、HBモーター、ブラシレスモーター、精密モーターでしっかり黒字を確保し、残りのモータースポーツ ベットでの赤字を縮小させて、収支均衡させるのがまず最初の目標でした。HDDスピンドルモーターは予定通り進んでおり、黒字転換を見込んでいます。しかしながら黒字であったモーターからの利益が思ったより下がっており、旧回転機器セグメント全体で16億円の赤字予想としました。為替水準が今後どうなるかは難しい問題です。
今後の方向性は複合部品拡販の加速と、当社の技術優位性のあるモーターの拡販です。例えば、スペースの小さいところでも従来のトルクを出せるという技術優位性のあるSモーターの用途を一年ほど掛けて開拓し、ようやく需要が出てきたところです。しかしこういった活動には時間がかかるのは間違いありません。複合部品の利益率はスポーツ ベット毎に様々で、また、どのくらいの数量でどのくらい売れるのか見えてくるのも時間が必要であり、具体的に何が何%になるかは今はなかなか言えません。
顧客の数はかなり増えました。しかし大手顧客からの受注額が依然として大きいため、結果的には依存率はあまり変わっていません。ただ、顧客側の需要変動にも対応できるよう、それなりの手は打っていると理解してください。
昨年度大幅な赤字だったコアレスタイプの振動モーターから撤退することで、損益が大きく改善します。HDDスピンドルモーターは不稼動資産の減損処理を実施し、年10億円以上の償却費が削減できます。さらに部品部門の不稼動資産の除却実施などを積み上げたことによる固定費削減で5億円ほどの改善が見込めます。
4月は生産は盛んですが、今は在庫積み上げの段階で、出荷は未だ進んでいません。5月、6月は出荷も増えます。2012年に月次売上50億円を超えるピークがありましたが、今年5月、6月はこれを上回る勢いです。前回のピークでは一桁後半%の営業利益率が出ましたが、今回もそれくらいは確保できるだろうと見ています。
13/3期には三田への本部移転費用7.5億円がありましたが、スポーツ ベットは無くなります。のれん代償却も年間合計4億円の減少を見込んでおり、合計すると11億円減ります。それ以外の費用削減も少し見込んでいます。
実効税率はおよそ35%で計算しています。どの国で利益が出るかにより税率は変わります。タイでは税制優遇策でスポーツ ベット法人税率が20%まで下がります。そういう国で利益が増えればもっと実効税率は下がることになります。
回転機事業では、前期は44億円の営業赤字に加えて17億円のHDDスピンドルモーター事業での異常稼動損がありましたので、実質的に61億円の赤字でした。これがスポーツ ベットは16億円の赤字まで大幅に改善します。先ほどご説明した構造改善効果22億円の内には①スピンドルモーター固定費削減が年間約10億円、②撤退する振動モーターでの前期損失合計が7億円、③その他部品部門での固定費削減などが含まれます。それに加えて、前期はマイクロアクチュエーターでアモイの生産委託先からカンボジア工場への生産移管を行ないましたが、移管中の二拠点生産によるコスト増加分が前期5億円ほどありました。スポーツ ベットはそれが無くなります。また、HDDスピンドルモーターの前期は生産数量の変動が激しく、収益が悪化した部分がありましたが、スポーツ ベットは高付加価値品であるエンタープライズ向け、ニアライン向け、7ミリ厚2.5インチHDD向けが順調に立ち上がっています。製造機械も洪水後に新しくしており、生産効率も大幅に改善されているため、収益改善を見込んでいます。細かくはもっとありますが、大きいのはこれくらいの要因です。
ここも固定費を削減しましたので、その改善も含まれます。
モーターにより状況は異なります。例えばマイクロアクチュエーターはデジカメが突然売れなくなり市場が縮小しました。コストダウンを見込んでカンボジア工場に生産移管しましたが、それでも足りず、戦略の修正を余儀なくされました。量産品のDCモーターも同じで、ODDの生産量が大きく減少して市場が縮小しています。ファンモーターでは純粋に為替の影響が大きいと見ています。工作機械向けのファンモーターは1-3月に市場が大きく縮小したダメージが大きかったと見ています。我々部品メーカーは、客先の最終スポーツ ベットが売れないと非常に厳しいのです。こういった個別事業の状況を積み上げると、ご説明した業績予想となります。
初期の構造改革は終わりました。そのこともあり、副社長に電子機器製造本部を担当してもらい、自分はむしろ機械加工品部門の提携・買収戦略に時間を使っていきたいと考えています。前回11月に皆さんに戦略をご説明した時に比べるとアジア通貨がかなり高くなっていますので、この点は想定外ではあります。
昨年度の本部移転費用がなくなること、のれん代の大幅減少が見込めることが大きく効く見込みで、それ以外にはあまり特殊要因はありません。
両方です。例えばファンモーター用ボールベアリングの需要は先月非常に増えました。中国向け販売が大きく増えています。これは今年になってから拡販に注力し、低価格品も取り込んで販売増加に動いている効果も出てきていると思います。基本的にはファンモーター向けや自動車関連が相当増加しています。

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