質疑応答要旨 コーン ベット
更新日: 2014年12月26日
Sartorius Intec買収についての投資家説明会(2014年12月24日)
注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。
ご質問
- ザルトリウスインテックの事業特性について、過去の売上高/利益の成長性や変動などボラティリティの面から教えてください。また、サポートメンテナンスが重要とのことですが、どの程度事業にリンクしているのか、今回の買収によって長期的安定的に確保できる事業があるのか、教えてください。
- サービス事業の売上が多いとすると、既に競合会社が押さえている市場についてはシェアを掘り起こしにくいとも思えますが。
- インテックを買収することによって、従来のミネベア計測機器事業のお客様と競合する懸念はありませんか。
- 両社のシナジー効果について、具体的なコーン ベットの事例を教えてください。
- そのような構想が2018年3月期になると金額的にまとまってくるのでしょうか。
- ミネベアの計測機器について、p5にある各ブロックの内訳を教えてください。また、ザルトリウスとは事業領域がかなり異なりますが、このような中でインダストリーをコンソリデーションすることの意義を教えてください。
- 今回の買収の狙いは、計測業界でのコンソリデーションによる残存者利益の獲得ではなく、ワイヤレスや他のソリューションと関連した複合化のビジネスを広げていくことですか。
- 業界の市場規模と、両社のシェアがどの程度あるのか教えてください。また業界1位の会社に対するインテック・ミネベアの強みも教えてください。
- マーケット全体をハイエンド、ミドルレンジ、ローエンドで分けたときの規模感を教えてください。
- インテックの収益とのれんの予想ついて教えてください。
ご質問と回答
- ザルトリウスインテックの事業特性について、過去の売上高/利益の成長性や変動などボラティリティの面から教えてください。また、サポートメンテナンスが重要とのことですが、どの程度事業にリンクしているのか、今回の買収によって長期的安定的に確保できる事業があるのか、教えてください。
- ザルトリウスには弊社が買収した部分とそれ以外の部分があります。今回買収した部門の収益については、時間をかけて慎重に調査したところ、ボラタイルではなく安定的に収益を出していることがわかりました。その一つがサービス事業で30億円程度あり、アフターサービスと結びついています。
- サービス事業の売上が多いとすると、既に競合会社が押さえている市場についてはシェアを掘り起こしにくいとも思えますが。
- 本件買収で一番大きいのは両社の地域的なシナジーです。そして、お互いに異なるプロダクトラインを持っている中でまだ潜在的な需要はあり、また弊社の持つワイヤレス技術を取り入れることにより更に需要を掘り起こせます。例えば中国における食の安全に対する需要から、異物検査のニーズがあります。このようなニーズはアジア諸国の中でも広がっていきます。これに加えて、ワイヤレス技術など様々なシナジーが効いてきます。
- インテックを買収することによって、従来のミネベア計測機器事業のお客様と競合する懸念はありませんか。
- インテックの市場は主にヨーロッパであり、日本国内はわずかです。
- 両社のシナジー効果について、具体的なコーン ベットの事例を教えてください。
- 例えばTank & Hopper の場合、ケーブルを使用すると莫大な費用がかかりますが、ミネベアのワイヤレス技術を取り入れることで、全く違った世界が展開できます。ここでいうワイヤレスとは、単にWi-Fiで飛ばすことではなく、さまざまなプロトコルを一つのルーターで処理することです。この技術をTank & Hopper に応用することによって、計量データの送信だけではなく、他のシステムとも有機的に一体で管理できることができます。このようなシナジーは非常に大きいと考えています。
- そのような構想が2018年3月期になると金額的にまとまってくるのでしょうか。
- 5本の矢戦略の4本目に向けて、ミネベア計測機器の今期の売上高は130億円を超える勢いです。インテックの売上高が150億強とすると、為替次第ですが両社で約300億円になります。これから200億円の上積みに向けて、コーン ベットのシナジーとしてはワイヤレス関連で来年の後半から再来年にかけて取り組んでいきます。またインテックは計測機器をセンサーとして使用していないため、共同でアプリケーションを開発していく予定です。当社のセンサーもヨーロッパでは積極的に展開していないため、彼らの海外ネットワークを活用して拡販していきます。
- ミネベアの計測機器について、p5にある各ブロックの内訳を教えてください。また、ザルトリウスとは事業領域がかなり異なりますが、このような中でインダストリーをコンソリデーションすることの意義を教えてください。
- 申し訳ありませんが、ミネベアの計測機器の事業領域の詳細は控えさせていただきます。Tank & Hopper 以外は異なる領域のため、インテックの売上が直接上乗せされます。さらに地域的な補完のほか、さまざまな開発に両社で補完できることによるシナジーを期待しています。少なくとも、この分野は売上規模で落ちることはないと考えています。
- 今回の買収の狙いは、計測業界でのコンソリデーションによる残存者利益の獲得ではなく、ワイヤレスや他のソリューションと関連した複合化のビジネスを広げていくことですか。
- それもきわめて大きいです。Tank & Hopper においても、ミネベアしか作れないオンリーワンプロダクトを作っていきます。例えば照明機器に弊社の導光板を応用させるように、計測機器にもワイヤレスなどを含めた一体のソリューションとともに、ジオグラフィカルな営業力のシナジーを出していきます。
- 業界の市場規模と、両社のシェアがどの程度あるのか教えてください。また業界1位の会社に対するインテック・ミネベアの強みも教えてください。
- ハイエンドの領域で1,800億円の市場規模と見ていますので、ミネベアと一緒になることによりミドルレンジからハイエンドまでの広範囲の市場において両社のスケールメリットを活かした強みが期待できます。
- マーケット全体をハイエンド、ミドルレンジ、ローエンドで分けたときの規模感を教えてください。
- ローエンド領域には中国勢が入っており、価格は非常に低くなっています。ハイエンド領域は高精細加工技術やブランド力を持ったメーカーであり、全く違う領域と考えます。
- インテックの収益とのれんの予想ついて教えてください。
- 来期予想は売上高170億円、営業利益10%(のれん償却前)と見ています。のれんは3~4億円を想定していて、のれんを引いた後でも14億円程度の利益確保を想定しています。