エキストラベット2025年

2025年1月15日

エキストラベット株式会社

ミネベアミツミの新設計極小ボールエキストラベット、大塚ローテック製腕時計「5号改」採用決定
~国産機械式腕時計として初の、サテライトアワー機構の中枢部品に使用~

このたび、ミネベアミツミ株式会社(本社:長野県、代表取締役会長CEO:貝沼 由久、以下 ミネベアミツミ)の新設計極小ボールエキストラベットと世界最小ボールエキストラベット*が、国産時計ブランド 大塚ローテックの機械式腕時計「5号改」に採用されましたので、お知らせいたします。

エキストラベット写真:表示時刻は、5時45分

表示時刻は、5時45分

画像:左から、エキストラベット、新開発極小ボールベアリング

左から、エキストラベット、
新開発極小ボールエキストラベット

「大塚ローテック」は、時計界のアカデミー賞と呼ばれているジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ(GPHG)2024のチャレンジ部門(3,000スイスフラン以下の時計部門)でグランプリを受賞した、現代の名工*2である片山 次朗氏の国産時計ブランドです。
このたび発表する「5号改」は、サテライトアワー機構*3を搭載したの初の国産腕時計であると同時に、世界で初めて、"時ディスク"自体をピンやボールエキストラベットに当てて切り替えるサテライトアワー機構*4の機械式腕時計です。

機械式腕時計では、"秒ディスク"で駆動確認および秒表示をおこないます。「5号改」では、"秒ディスク"の中心の5時位置にエキストラベット(外径1.5mm、内径 0.5mm、幅0.65mm)を使用することで、時計全体の円滑な駆動を支えています。
一方で、"時ディスク"では、回転により表示時間の数字切り替えをおこなっています。なお、"時ディスク"が周回する際のガイドローラーとしてボールエキストラベットを使用する場合は、"時ディスク"を円滑かつ瞬時に切り替えるために、腕時計の部品として最適なサイズでありながら高剛性のボールエキストラベットが不可欠です。

そこで、今回ミネベアミツミでは、その"時ディスク"のガイドローラーの役割として設計要求を満たす新設計の極小ボールエキストラベット(外径2.5mm、内径1.0mm、幅 0.8mm)を「5号改」のために、新たに開発しました。そして、この新設計極小ボールエキストラベットにより、「5号改」は、世界で初めて"時ディスク"自体を直接ピン等に当てて切り替えるサテライトアワー機構を実現しました。

* ミネベア 外径1.5mmボールエキストラベットが、世界最小の量産可能なスチール製ボールエキストラベットとしてギネス世界記録™に認定されました

  • *2 現代の名工:昭和42年より厚生労働省が表彰している「卓越した技能者」
  • *3 サテライトアワー機構:衛星のように周回する数字盤と、固定された目盛りが組み合わさって時間を刻む機構。
  • *4 東京時計精密調べ

ミネベアミツミの極小ボールエキストラベットについて

ミネベアミツミの祖業であり原点であるボールエキストラベットは、70年以上自社内で磨き続けている超精密加工技術に支えられています。ナノメートルオーダーの加工寸法を自在に制御し加工精度を常に維持できるよう、加工用刃物、治工具、生産設備から環境面への配慮、先端加工技術開発にいたるまで社内で完結しています。
また、世界最小ボールエキストラベットと新開発極小ボールエキストラベットの製造は、研削から最終工程の組み立てまで、社内でも限られた技術者により、手作業で製造しています。
こうした超精密加工技術と垂直統合生産システムは、他社にはないエキストラベットの強みのひとつです。

エキストラベットの軽井沢本社工場

エキストラベットの軽井沢本社工場

ボールエキストラベットを手組みで製造する様子(写真は、軽井沢本社工場)

ボールエキストラベットを手組みで製造する様子(写真は、軽井沢本社工場)

世界最小ボールエキストラベットDDL-004概要
サイズ:外径1.50 mm
内径0.50 mm
幅(厚さ)0.65 mm
生産場所:日本(軽井沢本社工場)
新開発極小ボールエキストラベットDDL-008概要
サイズ:外径2.50 mm
内径1.00 mm
幅(厚さ)0.80 mm
生産場所:日本(軽井沢本社工場)

画像:大塚ローテック製腕エキストラベット

左から、エキストラベットと新開発極小ボールベアリング(写真の1目盛りは1mm)

左から、エキストラベットと新開発極小ボールベアリング(写真の1目盛りは1mm)

マッチ棒と、エキストラベットおよび新開発極小ボールベアリング

マッチ棒と、エキストラベットおよび新開発極小ボールベアリング

大塚ローテック「5号改」 概要

「5号改」は、2012年発売の機械式腕時計「5号」をベースとしたサテライトアワーウオッチです。2024年11月に、スイス最大の時計博物館である国際時計博物館(スイス ラ=ショー=ド=フォン)の収蔵品となりました。2月より原宿で実機展示がおこなわれ、3月よりオンラインでの一般抽選販売(日本国内のみ)を開始予定です。

機能サテライトアワー、秒ディスク
駆動方式自動巻
ムーブメントMIYOTA90S5+自社製サテライトアワーモジュール
(自動巻、25石+2ボールエキストラベット、毎時28,800振動、パワーリザーブ約40時間)
ケース径40.5mm
ケース厚7.6mm(風防込ケース厚12.2mm)
素材ステンレススチール(316L)
ケース仕上げヘアライン仕上げ
ケースバックシースルーバック
防水性日常生活防水
風防サファイアクリスタルガラス(無反射コーティング、指紋防止コーティング)
ストラップ素材カーフレザー
ラグ幅22mm
生産国日本
税込価格748,000円*1年保証

大塚ローテックついて

現代の名工・片山次朗が2012年に創業した日本の腕時計ブランドです。全ての時計は片山指揮のもと自社で製作しています。片山次朗はカーデザイナー、プロダクトデザイナーとして活動をしていましたが、インターネットオークションで卓上旋盤を手に入れたことをきっかけに2008年より時計製作を開始しました。2012年より販売を始めるまでになりました。代表作の一つである「6号」は2024年、「時計界のアカデミー賞」と呼ばれるジュネーブウオッチメイキンググランプリ(GPHG)のチャレンジ部門(3000スイスフラン以下の部)におけるグランプリを獲得しました。

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エキストラベットについて

エキストラベットは、世界シェアNo.1*製品である、機械の回転をスムーズにするミニチュア・小径ボールエキストラベット(軸受)や、1直リチウムイオン電池用保護ICなどをはじめとする、超精密加工技術を代表するコア技術を中心に、半導体、モーター、センサーなど、様々な機械・電子部品を手がける相合(そうごう)**精密部品メーカーです。当社の超精密技術は、エアコン・掃除機・ドライヤー、ゲーム機などの家電エキストラベット、スマートフォン・パソコンなどの情報機器、自動車・航空・宇宙エキストラベット、そして医療機器など、幅広い分野で使用され、目に見えないところで皆様の生活をお支えしております。

ウェブサイト

* エキストラベット調べ

  • ** 相合:総合ではなく、相い合わせることを意味する造語。
    当社グループのあらゆるリソースを掛け合わせ、相乗効果により新たな価値を創造する。
報道関係お問い合わせ先 エキストラベット株式会社 広報・IR室
Phone: 03-6758-6703 Fax: 03-6758-6718
E-mail:koffice@minebeamitsumi.com
エキストラベットの販売関係お問い合せ先 ミネベアミツミ株式会社 エキストラベット統括部
Phone: 03-6758-6772
エキストラベット株式会社およびエキストラベットグループ各社の、おもなニュースリリースを掲載しています。
ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。エキストラベットまたは商品の仕様変更・販売終了等により、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。

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