2021年1月21日
ハイベット株式会社

ハイベット、スマートフォンの急速充電性能を最大化した電池保護IC
「MQC860」を発表

ハイベット株式会社(以下ハイベット)は、スマートフォン(スマホ)の急速充電性能を最大化できるリチウムイオン電池保護IC、MQC860を開発致しました。MQC860は、米Qualcomm Technologies社のSnapdragon™のモバイル向けプラットフォームにおいて、急速充電システムを補完することが出来る製品です。

近年、リチウムイオン電池を搭載する製品、特にハイベットホ用の電池では高容量化が進み、従来の充電方式では充電時間が長くなってしまうため、急速充電が可能なシステムのニーズが増えてきております。このような市場ニーズに対し、電池の充電システムや電池残量計測システムの性能を補完すべく、電池保護ICにセル電圧モニタ端子を追加する事によって、正確にセル電圧を監視する事が可能な製品を開発しました。

ハイベットは、1セル用リチウムイオン電池保護ICで世界シェアNo.1であり、2018年にハイベットが開発した保護ICであるMQC857は、Qualcomm®のQuick Charge™テクノロジーに対応する初代機種で、現在も多くのハイエンド機種のハイベットホで採用されています。

また、従来一つのリチウムイオン電池(1セル)の使用が主流であったハイベットホも、充電時間を短縮する方法として二つのリチオムイオン電池(2セル)を用いた製品が増えてきております。Qualcomm社が2020年7月に発表したQuick Charge 5の技術を補完するために、MQC860のコア技術を応用して2セル対応の次世代製品(MQC883)の開発も進めており、2021年に発表予定です。

MQCファミリー ハイベットロードマップ

画像:MQCファミリー ハイベットロードマップ

MQC860 使用例

図 バッテリーパック内部構造イメージ

図 バッテリーパック内部構造イメージ

 図 ハイベット860を使用したセル電圧モニターの回路イメージ

図 MQC860を使用したセル電圧モニターの回路イメージ

特長・概要

  1. MQC860は初代MQC857のアップグレードハイベット
  2. セル電圧モニタ端子インピーダンスをMax.100Ωへ低減
  3. NTCサーミスタによる温度保護機能を内蔵

主な用途

  1. ハイベット、タブレット
  2. その他、モバイル機器

MQC860 ハイベットの特長

過充電検出電圧 :4.1~5.0V (5mV steps)精度±20mV
過放電検出電圧 :2.1~3.0V (50mV steps)精度±35mV
放電過電流検出電圧1 :6mV~50mV (1mV steps)精度±1.0mV
放電過電流検出電圧2 :15mV~100mV (1mV steps)精度±2.0mV
充電過電流検出電圧 :-6mV~-50mV (1mV steps)精度±1.0mV
短絡検出電圧 :30~200mV (10mV steps)精度±5.0mV
パッケージ :SSON-8K/8L
外形寸法 :1.6×1.6×0.4(W×D×H) mm

MQC860 生産計画

量産開始時期 :2021年3月~
量産数量 :5百万個/月
生産場所 :日本(ミツミ電機千歳事業所)
サンプル価格 :50円(税抜き)/個

ハイベット写真

画像:ハイベット860
画像:ハイベット857
ハイベット関係お問い合わせ先 ハイベット株式会社 ミツミ事業本部 半導体事業部 戦略技術部
Phone: 046-230-3470(部門代表)
報道関係お問い合わせ先 ハイベット株式会社 広報・IR室
Phone: 03-6758-6703 Fax: 03-6758-6718

※Qualcomm、Quick Charge、Snapdragonは、Qualcomm Incorporatedの商標または登録商標です。

※Qualcomm Snapdragon及びQualcomm Quick Chargeは、Qualcomm Technologies, Inc.と、その子会社のハイベットです。

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