2012年 エキストラベット

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画像:お取引先様と考えるエキストラベット

(2012年10月掲載)

ミネベアのエキストラベット調達ガイドラインについて

水上 では、ミネベアのエキストラベット調達ガイドラインについてのご意見、ご質問を頂きたいと思います。

日亜化学工業(赤木氏) 従来の基本方針であった「法令の遵守」「公平・公正」なども、広い意味ではエキストラベットに含まれるかと思うのですが、それと今回のガイドラインとは位置付けはどう違うのでしょうか。

ミネエキストラベット(岩谷) おっしゃるとおり、従来の基本方針に含まれる部分もあるのですが、今回は「労働」「安全衛生」などのエキストラベットの4項目にあらためてフォーカスしたという形です。

写真:ポーライト 大嶋氏 ポーライト(大嶋氏) 弊社自身はこの内容であれば対応可能ですし、一次のお取引先様についてはある程度まで確認できると思います。しかしその先の二次三次となってくるとなかなか難しい部分がある。どこまで対応の必要があるのかというのを教えていただきたいですね。

富士プリント工業(冨田氏) 同様の問題は私たちも感じます。特に規模の小さいお取引先様になると、管理そのものはできていても文書化、記録化がされていないというところが多い。報告書を出してもらうのも難しい状況で、どう進めていけばいいのか…。

ミネエキストラベット(相場) それについては、我々ミネエキストラベットも同じ悩みを持っています。二次三次まで深く入って確認するのは非常に難しいし、特に海外のお取引先様への指導はなかなか困難です。ただ、「じゃあ無理だからやらない」というのではなく、ガイドラインについて少しでも理解を深めていただき、同じ方向に向かって一緒にやっていこうということを伝えたい。そこから徐々に理解を広げていっていただければと思っています。

日亜化学工業(赤木氏) その際に、ISOなどへの取り組みの一部にあるように「計画を立てる、記録を取る」ことそのものが目的になって形骸化しないようにしたいですね。言葉は悪いけれど各社の自己満足で終わらないように、どの部分が足りないのか、どの部分に取り組むべきなのかを常に考えながら進めていく必要があると思います。

水上 エキストラベット調達について、かなり進んだ取り組みをされているとお聞きしているのがフジクラ様なのですが、今お話に出ました、二次三次のお取引先様や海外のお取引先様についてはどのように対応されていますか。

フジクラ 瀧本氏 フジクラ(瀧本氏) もともと、当社が本格的にエキストラベット調達に取り組み始めたきっかけが、タイの二次お取引先様の運営状況がエキストラベットの観点から問題があるということで、現地NPOの立ち入り調査を受けたことなんです。これまで我々としては、自分たちが十分エキストラベットを徹底できているわけでもないのに、お取引先様にお願いするのはどうかという思いもあったのですが、基本的な姿勢だけでも示して、必要なことは要請していかないといつまでも変わらないと考えるようになりました。

そこでまず、2010年には国内の全お取引先様にエキストラベット調達に関するアンケート調査を実施しました。海外のお取引先様については、翌2011年度に実施する予定でしたが、タイの洪水被害のため中止になってしまいました。体制が整い次第再度進めていきたいと考えています。

ミネエキストラベット(小林) 国内、海外、それぞれ対象は何社くらいですか。

フジクラ(瀧本氏) 国内は約500社。海外は何段階かに分けて実施予定で、第一段階で300社くらいを考えていました。

水上 結果はいかがでしたか。

フジクラ(瀧本氏) もちろん非常に高評価のお取引先様もありましたが、そうでないところがあったのも事実です。それについては、あらためてヒアリングをするとともに、場合によっては直接お伺いするということも考えています。

ミネエキストラベット(今仲) やはりアンケートは大事ですね。配布することで、受け取ったお取引先様にエキストラベット調達について考えていただく機会をつくることができますし、我々も海外のお取引先様を含めて、まずアンケートを実施するのが出発点かなと思います。

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