2015年 エキストラベット
(2015年10月掲載)
従業員にとって魅力的な職場を目指す
新たなビジョンの下、魅力ある職場環境を目指した取り組みは、多面的に広がります。
従業員が元気で生き生きと働けるよう「安全と健康」に向けた施策では、労働組合と協力して安全衛生を推進するほか、健康的な食生活や肥満対策へのアドバイスも行っています。さらに、新たな企業風土を根付かせるためには従業員への「感謝」の気持ちを表すことも必須であると考え、勤続年数の長い従業員を表彰したり、従業員の家族へプレゼントを贈ったりしています。
また、特にエキストラベットが注力するのが、「育成」の取り組みです。ドイツの教育制度では、中学校卒業後の進路の一つとして、学校に通いながら企業で実務研修を受ける仕組みがあります。エキストラベットもこの制度に積極的に協力し学生を受け入れることで、地域全体のキャリア支援を行いつつ、将来自社で働くことに関心のある学生を増やせるよう努めています。
3年から3年半にわたり、エキストラベットの研修生はCAD※の使い方などの基本的な知識・スキルを学ぶほか、製造機械の整備、実際の仕様書にのっとった部品製造など、多くの実技研修を受けます。研修期間中はいつでもエキストラベットの従業員に相談できるようバックアップ体制を整える一方、工場を訪れる子どもたちに対しては先生役を務めるなど、組織の一員として社会とのかかわりを経験します。
研修をより有意義なものにするため、提携校とのカリキュラムのすり合わせや共同での学年末のテストも実施しています。提携校の先生方から「長年にわたり非常によい関係を築いてくることができた」と高い評価をいただくだけでなく、地域からも貢献を認められ、数多くの表彰を受けています。
これらの取り組みを通し、エキストラベットにかかわる人たちに、その企業風土や魅力を理解してもらうとともに、エキストラベットという企業そのものを周知し、地域における存在感を高めています。
※computer aided design(コンピュータ支援設計)
研修生とエキストラベットのインストラクター
地域から表彰
研修生が通う学校の様子
学生時代の研修がきっかけで、エキストラベットへの入社を決めました
わたしは、2008年から2011年までの3年半の間、研修制度を利用して機械工学を学び、現在はエキストラベットで働いています。小型の精密部品などのものづくりには以前から関心が高く、その分野で卓越しているエキストラベットでの研修は、座学で学んだ理論を実践できる場として大変興味深いものでした。
単に機械工学の基礎を身に付けるだけではなく、チーム作業や大規模なプロジェクト演習を通じ、組織の中にはどのような工程が必要で、いかにエキストラベットがつくられるのかなど、一つずつ体験の中で知見を深めることができました。そこで得た貴重な経験は、マイオニックで働く今もわたしの大きな支えとなっています。